2013年10月21日月曜日

梨の里(1)

2013年10月16日(水)
10:00ー12:30
梨の里にて
梨の里職員(製造・営業)3名、koro中嶋・小林

            




新潟市南区は果物の産地、フルーツ王国。

梨、桃、リンゴ、ぶどう、ルレクチェ・・・といった、あらゆる果物が生産される土地。
そんな果樹園に囲まれて、梨の里さんでは「ジャム」や「コンポート」といった加工食品を製造・販売しています。

今回この事業に応募されたのは、パッケージの変更による販売促進を狙っているため。

梨の里さんの強みは、卸先で小さくとも販売スペースが確保できているということ。
この環境を生かして、目につくPOPや、パッケージを新しくしたときの見え方や反応を確かめつつ改善していこう!という方向性になりました。

また、担当職員さんが大変ユーモアがありまして、先日開催された梨の里のお祭りで、「ジャム総選挙」なるものを開催し、見事1位になったのは、梨ジャムとイチゴジャムだった。ということを教えてくれました。

では、梨ジャムをメインにいきましょうという方向へ。


では、今後具体的にどうしましょうか?という話になるわけですが。。
梨の里さんすばらしい!!「この事業で何がしたいのか」「コーディネーターには何をしてほしいのか」きちんと事前に事業所内で話し合いまとめていました。



パッケージを新しくするにあたり何が一番大事か。まずは、「自分たちの商品の良さをその製造背景を含めて再確認すること」だと思います。そして、福祉施設の商品は、それを作るメンバーさん(利用者さん)が決められた仕事をこなすだけではなく、その商品のデザインやコンセプトにうまく関わっていくことができればベスト!だと思うので、職員さんとkoroだけで進めず、いかにメンバーさんと考えていけるか、というところが、梨の里さんの取り組みの重要な部分となりそうです。



この案件、非常に面白くなりそうです。
障害がある人たちと一緒に考え一緒に作っていくことは、難しさが先行し、くじけそうになる(くじけた)現場もたまに見かけますし、そこには相当のアイディアが必要となってくるので、とても大変であることは間違いありません。
しかし、何かしらの方法で、メンバーさんと一緒に組み立てていけることができたら、それはすばらしいなと。



来月頭に、メンバーさんと職員さんとkoroで「パッケージリニューアル会議(仮)」を開くことになりました。この会議の名前も職員さんが何か面白いネーミングを考えてみるとのこと。

わくわく!!





つくし工房(1)

2013年10月15日(火)
15:30ー17:30
担当職員2名(製造・営業)、koro中嶋・小林






新潟市中央区にあるつくし工房さんでは、紙すきの作業をしています。
かれこれ10年以上も紙すきに取り組んでいるという。
打ち合わせの時間が利用者さんが帰った後だったのですが、おひとり居残りをしていただいて作業工程を見させていただきました。ありがとうございます!!

現在販売しているのは、一筆線を2種。その他にも自主製品はあって、梅酢や梅シロップ、ゆかりなんかも作っています。

手透き紙の商品、福祉の店パレットさんで拝見していたのですが、製作の工程やそれにまつわる道具を拝見し、そんな風に作られていたのか、と思うことが多かったです。
たとえば、引いてある線は手作りのスタンプ状の道具だったし、車いすで片麻痺がある方の作業特性を考慮し衣装ケースを使用していたり。
細いけれど地道でコツコツとした姿勢がちらりと見えました。


さて、今回の事業に応募されたのは、この紙づくりの作業を増やし量産体制に入るため。昨年の冬から、より生産力を上げるため新しい道具を取り入れて、新たなサイズの紙作りに取り組んでいました。

「大口の受注を狙いたい」

そんな希望を聞きましたが、実際今のところ製造はサンプルどまり。最終のベストな仕上がりまで持っていけていません。

まずはつくし工房さんが、「これでよし!」というレベルの紙をコンスタントに作れるようになること。
その試作・試案の連続で、何か出来上がってくるのではないかと思いました。

とはいえ、企業のノベルティで何か作れないか?というお仕事の依頼もあるとのことで、これまた急がねばなりません!!

まずは、つくし工房さんでできる紙の可能性を狙いを定めて探る。ということが早急に必要!ということで、まずは、加工アイディアをお互いで考えて出し合うということになりました。
そのうえ、期限は今月中!

こうして、具体的に閉め切りを決めて取り組むということは、緊張とスリルがあって、たまには?いいですね。楽しみです。

 

2013年10月16日水曜日

ひかり工房(1)

2013年10月10日(木)
10:00−15:00
ひかり工房にて
担当職員2名、koro小林








雪の季節には2mほど積もるという小千谷市にあるひかり工房さん。

豊かな自然に囲まれた作業所では、手作りのハーブを使った入浴剤やシューズキーパーなどの布製品を作っています。
他にも、保育園からのお仕事で、お布団袋やバッグやコップ入れなど、園児が使用するあらゆる布製品に取り組んでおられました。手作りができない親御さん向けとか。





ひかり工房さん、10年近く同じ商品を作り続けているという。
「もっと他になにか作れないだろうか」とこの事業に応募されたとのこと。

10年・・・。

他の施設さんでもよく聞く、この「10年やってきました」。
10年前に何があったのだろうか。

さて、ミシンが得意な方がいるとのことで、縫い物のの製品を作れたらと。
そして、地元にあるもので何かできないかと。

縫製の大会に出てチャンピオンになったという方も!!
曲線もゆっくりゆっくり線通りに丁寧に作業されていました。





「他に何か作れないだろうか」と考えた先に、小千谷の「ちぢみ」を使用した商品はどうか?と取り組み始めたとのこと。
(小千谷ちぢみとは?http://ja.wikipedia.org/wiki/小千谷縮








ただ、これがとても難航していたのです。
生地提供をしてくれていた企業さんにお見せしたところ、もっとよい使い方はないだろうか?価格が安すぎるのでは?とのご指摘を受けたとのこと。

職員さんにとってはとてもしょんぼりしてしまう出来事だったようで、これからどう展開したらよいのか、といった段階でお会いしました。

企業さん側の発言の意図はよくわかります。
自分が大切に思っている生地を大切に扱ってほしい。
ちぢみを使って製作したものがあまりにも安いと、ちぢみの価値も落としてしまう。

それは、福祉施設にもありがちなことです。後者のことは特に。
共に働く利用者さんの手間ひまかけた製品が、ほんとうは1000円する価値を持つものを100円で売る。それは、その人の力をそれだけにしか思っていないことになる。
そして、ほんとうは力があるのに、ないことこになってしまう。

ものと手作業の価値が価格によって評価される。ことだってある。

だから、まずちぢみの歴史に触れ、その魅力を知るというところから始めてみては?
という話からスタートしました。

商品の力になってくれる素材に敬意を払うこと。
その素材にまつわるすべてに興味を向けること。
そこから始まるのではないかと思うのです。
まずは素材に心動かされなくては。

一日かけて打ち合わせをしました。
企業さんのもとへお話もしに行きました。

そこでもうひとつ発覚。
以前投げかけられた縫製のお仕事にうまく応えられていなかった様子。
応えられなかったことがだめだった、ということではありません。
スーパーマンじゃないので、応えられないことなんて山ほどあります。
たぶん、そのやりとりの仕方。

人間関係の構築、信頼関係の構築も必要かもしれないですね。
というまとめとなった。

現状ではすっきりとした気持ちでスタートを切る!!というわけにはいきませんし、もしかしたら企業さんの協力を得られなければ、ちぢみを使用した商品はきびしいかもしれない。

だけど、こうして、施設の外の世界とつながって商品を作っていくことはいいことだってあると思うのです。

ただ、話を聞いていると企業側も施設内でどんな作業をしているのか知らないとのことだったし、お互いの歩み寄りがあって関係がうまく成り立つといいなぁとも思いました。

企業の要望に施設側が応えられなければそれはそれで仕方がない。
その結果が出たとしても、何も引け目を感じる必要はないし、企業の要望に応えていくことだけが施設のやりかたじゃない。

だからこそ、「質のよい自主製品」が必要なのだ。


これらをふまえて・・・
まずは、生地提供(もちろん有料)をしていただけるかどうかの歩み寄りと、これまでの商品のデザイン性に対する見直しと商品開発への準備。
とことんやってみて無理だったら他の道を考える。
やり方はひとつじゃない。

というまとめになりました。

担当の職員さんにはやる気があるし、前向きな気持ちと、なにより利用者さんのちからを何かに生かすには?と考えている。

ひかり工房さんにとっての「魅力ある商品作り」とは、、、
こちらもいろんな方向から考えをまとめて、11月中にもう一度、小千谷へ。

むむむ。。。となって、帰りに伝統工芸館みたいなところによって、ちぢみの製品をじっくり見て帰ってきました。勉強します。











2013年10月15日火曜日

ワークセンターふじみ(1)

2013年10月7日(月)
15:00−17:00
ワークセンターふじみにて
担当職員2名(製造・営業)、koro中嶋・小林







「リトルベア」という名前で、クッキーやラスクやパンの製造・販売をしているワークセンターふじみさん。もう10年近くも同じ商品を作り売りつづけている。この事業では、「個別包装の改善」「ラスクとクッキーのプチギフト」に取り組みたいとのこと。

ふじみさんは卸先がたくさんあるということがひとつの強み。
なかなか手売りで多くを売ることは大変ななか、施設にかわって販売をしてくれる場所がたくさんあるというのはいいことです。

利用者さんの高齢化に伴い、様々なバザーに出店して手売りで売っていくことも今後は難しくなるのかなーということで、できるだけ卸をメインにやっていけたら。とのこと。

まず、この日に話をしたことは、

・個別包装の味の違いがわかるようにする(すべてが同じ味に見える)
・プチギフトは500円〜800円のものを2パターン(福祉ショップ系と一般店舗で分ける)

この2点に集中。

簡単そうなことだけど、こうして長年続けてきたことを今一度見返して、整理整頓していくのは結構な労力です。細かい部分に目を向けることで、商品がどれだけ変われるか。
面白い取り組みになりそうです。

お話を聞きながら、販売先が多いふじみさんにとってこの事業において大切なことは、
「改善した商品をどんどん販売しながら訂正を加えていくこと」
だと思い、一緒にパッケージを試作しますが、そこに重点を置くのではなく、あくまでも売りながら走りながら魅力を追求していくパターンでいく方向性で決めました。

熱いうちになんとか、という感じで、次回の打ち合わせは今月中。
パッケージやギフトの企画について話し合います。

さて、帰り際、生活介護のセクションの方が描いた絵が壁に飾られているのを発見。
なんだか不思議な絵だなーと。担当の職員さんがおられなかったので、何を描いているのかははっきりわかりませんでしたが、こういう才能も商品に組み込んでいけたらいいなぁ。なんて。






タイトルの「授産」とは?

「授産施設」「授産所」とは、障碍者に対し自立した生活を目指すためのサポートを提供する場所。

生活指導、作業指導、就労支援などを行っている。

このような福祉施設で作られた製品を「授産製品」「授産品」と呼ぶ。

当冊子では障碍者福祉施設で作られた製品のみを指している。

「授産」という言葉自体にはさまざまなイメージがあり、ゆえに地域によっては他の名称で呼んでいることもある。

「平成25年度新潟県魅力ある商品づくり事業」について

障害がある方が利用している福祉施設。

そこで製造される「授産品(*)」の販売利益は、さまざまな仕組みで製造に関わった利用者へ「工賃」として還元されます。

しかし、この工賃が低いことが近年問題視されていました。

この事業では、工賃向上を目指す施設から依頼を受け、新潟県が2人のコーディネーター「koro」を、4つの施設に派遣しました。

施設自らでは気づきにくい授産品の魅力をkoroの2人が引きだし、多くの人に「買いたい!」と思わせる「魅力ある商品」を、施設自身で生み出せるようになる、そんなビジョンを描いて事業はスタートしました。

*タイトルの「授産」とは?をご覧ください。
http://miryoku-jyusann-2.blogspot.jp/2013/10/blog-post_9468.html


<事業概要>
「平成25年度新潟県魅力ある商品づくり事業」
既存の授産製品の売り上げ増加を目指す事業所に、品質や商品力等製品改善を支援するコーディネーターを派遣し、改善された製品の販路の見直し・拡大を図ることで、売り上げ増加に伴う工賃向上を目指す。

<支援期間>
平成25年9月〜平成26年2月

<コーディネーター>
koro
http://koro-koro.jimdo.com

<支援対象施設>
社会福祉法人小千谷北魚沼福祉会 ひかり工房
http://ok-fukushikai.com/index.php?id=8

社会福祉法人新潟市中央福祉会 ワークセンターふじみ
http://www.n-chuuoh-fukushi.or.jp/sisetu_fujimi.html

特定非営利活動法人 中途障害者つくしの会 つくし工房
http://www.city.niigata.lg.jp/iryo/shofuku/syogaiservice/syogai/chuo_shisetu/chuo_15.html

障害福祉サービス事業所 なしの里
http://www.nashinosato.com/

2013年10月14日月曜日

はじめに


こんにちは。

このブログの管理者のkoroです。
私たちは新潟市を拠点に、福祉プロダクトの企画・販売をしています。

昨年度より、縁があってコーディネーターというお仕事をいただいて、県内の福祉施設さんのものづくりの現場に関わらせていただいています。

今年も、「平成25年度新潟県魅力ある商品づくり事業」が始まりました。

昨年度取り組まれた「平成24年度新潟県魅力ある商品づくり事業」では、冒頭に掲載した画像が表紙の事業報告冊子「授産品読本」を発行し、様々な方々に福祉のものづくりについて多少なりとも触れていただけたのではないかと思います。

今年度は残念ながら、冊子の製作はなしということ。
けれど、来年2月までの短くも長い期間の取り組みは、是非多くの方々に知ってもらえたらいいなぁと思いこのブログを開設しました。

このブログでは、この事業の経過とともに、福祉のものづくりの今を追っていきます。

時折、思い出してはのぞいていただけると嬉しいです。


*「平成24年度新潟県魅力ある商品づくり事業」をまとめた冊子「授産品読本」はPDFでもお読みいただけます。